新陳代謝の機能低下

アトピー性皮膚炎という病気は昔から存在していましたが、なぜ最近になって急激に増加してきたのでしょうか?
それは生活環境の変化やライフスタイルの変化に原因があるのではないかと言われています。
近年の生活環境は、交通機関等の発達や完全な空調設備の完備、新陳代謝の機能低下を引き起こすような環境が整備されています。
基本的に人間は新陳代謝を行うことで身体のバランスを保って生きています。
身体の中で本来代謝させなければならない有害物質がどんどん増えているのにもかかわらず、生活環境の変化で夜型の生活による睡眠不足や衛生環境の技術向上によって細菌にさらされることが少なってしまい、身体の本来の免疫バランスが崩れてしまい、機能が低下してアレルギーを抑える働きが減ったことが大きな原因のひとつであるといわれています。

アトピー性皮膚炎の悪化

身体の機能の低下によって、本来なら反応しなくても良いものにまで過剰に反応してしまう体ができてしまうのです。
さらに皮膚のバリア機能の低下は皮膚自体が乾燥しやすくなり、保護機能が弱くなり、そのために刺激に過剰反応してしまう体質などが大きく関係しているようです。
その上、セラミドが不足しているので角質細胞が不安定ではがれやすくなってしまい、そして水分も蒸発しやすくなってしまいます。
また、外部の刺激に弱い状態のため乾燥によるかゆみやなどや炎症を引き起こしてしまい、結果として更にアトピー性皮膚炎そのものを悪化させてしまうのです。